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骨粗鬆症

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症により骨がもろくなると、通常では骨折しないようなことでも骨折するようになります。例えば立った姿勢から転んだ程度でも背骨、手首、足の付け根、腕の付け根、肋骨が骨折してしまいます。特に足の付け根である大腿骨近位部骨折は寝たきりとなるきっかけとなってしまうことがあります。40歳以上の日本人では、女性の4人に1人、男性の8人に1人が骨粗鬆症と言われており、誰にでも起こりうる病気です。

骨粗鬆症の病態

通常は骨が溶ける骨吸収と新しい骨ができる骨形成のバランスが釣り合っており骨の量は変わりません。しかし骨粗鬆症では骨吸収が骨形成を上回るためその結果として骨量が減少してしまいます。閉経後の女性では骨吸収を抑える作用のある女性ホルモンが低下すること、高齢者では腸や腎臓の働きが悪くなるため、カルシウムやビタミンDなど、骨をつくる材料が不足しやすくなるため骨粗鬆症になりやすくなります。その他薬剤や内分泌異常による骨粗鬆症があります。特にステロイド性骨粗鬆症は比較的高い骨密度値でも骨折を来すことがあり、適切な管理と治療が重要です。

骨粗鬆症とフレイル

高齢者では骨折に加え内臓疾患、認知症、視力・聴力の低下など多くの疾患や障害を併せもっていることが多いです。さらに加齢により筋肉が萎縮し、歩行バランスが低下することで転倒のリスクになります。骨粗鬆症はフレイルと呼ばれる加齢により体力や気力が弱まっている状態と大きく関係するといわれています。フレイルは要介護の前段階と考えられています。適切な介入により再び健康に戻ることも期待できるため、早めの気づきと対策がとても重要です。

骨粗鬆症の予防

骨粗鬆症の予防にはカルシウムやビタミンDを多く含んだバランスのよい食事をとること、ビタミンDは紫外線のもと皮膚でつくられるので日光に当たること、運動を心掛けることが大切です。

骨粗鬆症が心配な方へ

当院ではスクリーニング検査としてMD法による骨密度検査を行っています。骨粗鬆症が疑われる場合は整形外科にご紹介しています。●

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