肺膿瘍
肺膿瘍とは
肺膿瘍は肺の中に膿がたまる病気です。歯周病、虫歯などで口腔内衛生が不良な人では口腔内の嫌気性菌が増えており、これを肺へ吸い込むことによって発症します。その他に病原菌が肺以外に発生した感染巣から血流に乗って、肺に到達し肺膿瘍を発症することもあります。
症状
症状は発熱、咳、痰や血痰、全身のだるさ、寝汗などがみられます。通常は数週間かけてゆっくりと症状が進みます。
検査
胸部レントゲン・CT検査において、肺の中に空洞病変とニボーと呼ばれる水平鏡面像がみられ、血液検査において炎症所見を認めます。
治療
治療は最低1ヶ月程度抗菌薬の点滴が必要となります。難治性の場合は手術が必要となることもあります。予防には日頃からの口腔ケアが大切です。