間質性肺炎とは

肺は肺胞というブドウの房状の小さな袋がたくさん集まっています。間質性肺炎は周りをおおっている間質に炎症が起こり厚く硬くなる（繊維化）ため、酸素が取り込みにくくなる病気です。

症状

最初は無症状ですが、徐々に乾いた咳や坂道や階段を昇るときなどに息切れを感じるようになります。

主な原因

・原因が特定できない特発性肺線維症などをはじめとする特発性間質性肺炎
・カビ、羽毛などに対するアレルギーで起こる過敏性肺炎
・関節リウマチ、多発性筋炎・皮膚筋炎、強皮症などの膠原病関連間質性肺炎肺疾患
・サルコイドーシス
・長期間アスベストや穀物などの粉じんを吸入することによっておこる塵肺
・漢方薬、抗癌剤、リウマチ薬、抗菌薬などによる薬剤性肺障害

診断と治療

間質性肺炎は呼吸器専門医による診断･治療が必要な病気です。間質性肺炎といっても様々な原因があります。原因を取り除くことでよくなる場合、ステロイドや免疫抑制剤でほとんど治ってしまう場合、治療を行っても良くなったり悪くなったりを繰り返すものまで様々です。特発性肺線維症では主に肺の繊維化を抑える抗繊維化薬で治療を行います。

間質性肺炎が心配な方、通院中の方へ

健康診断で間質性肺炎の可能性を指摘された方や息切れ、咳などの症状がある方は受診をしてください。診察の結果、気管支鏡検査などの精密検査･治療が必要な場合は、連携医療機関にご紹介させていただきます。当院では総合病院で診断・治療を受けており、比較的病状が安定している方の治療継続および定期検査・経過観察、慢性呼吸不全に対する在宅酸素療法に対応しています。