メニュー

肺結核

肺結核とは

結核は昔の病気ではありません。減少傾向ですがいまだに年間約18000人が発症し、約1900人が亡くなっています。肺結核は結核菌が肺に感染して起こる病気です。肺結核は人から人に感染します。空気中にただよっている結核菌を吸い込むと感染します。ただし感染しても発病する人は10%程度です。

肺結核の発症様式

結核の発症には2つあり、①以前に結核に感染したことのある方が、免疫が低下したときに発病する場合、②結核に感染して2年以内に発病する場合があります。

症状

症状は長引く咳、痰、血痰などの呼吸器症状のほか、体のだるさ、発熱、寝汗、体重減少などがあります。咳や痰が出る場合、人にうつす可能性が高くなります。2週間以上咳や痰が続く、血痰がある場合には早めに受診して検査を受けてください。

検査

胸部レントゲン・CTで特徴的な影があるか確認をします。結核が疑われる場合は、結核菌の検査として喀痰検査を複数回行います。喀痰が出ない場合は胃液検査、気管支鏡検査を行います。

治療

周囲の人に結核をうつす可能性がある場合は入院しなくてはなりませんが、うつす可能性が極めて低いと考えられる場合は、外来で治療することも可能です。通常6ヶ月間抗結核薬の内服治療を行います。標準治療の場合、最初の2か月は、イスコチン、リファジン、エブトール、ピラマイドを内服します。次の4ヶ月はイスコチン、リファジンの2剤に減らして内服します。定期的に血液検査を行い副作用がないか確認を行います。特にイスコチン、リファンピシン、ピラマイドは肝機能障害、エブトールは視力障害に注意が必要です。リファンピシンでは他の薬との相互作用が見られることが多いため、飲んでいるお薬を予め医師にお伝えください。

肺結核と診断された方へ

結核は決められた期間しっかり内服をすればほぼ治る病気です。まれに再発することがありますので、治療後2年間は定期的に胸部レントゲンで検診を行います。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME