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咳喘息

咳喘息とは

長引く咳の最も多い原因とされています。喘鳴や息切れがない気管支喘息の亜型です。気管支がれん縮し咳受容体を刺激して咳が出ると考えられています。
かぜをひいたあと咳だけが治らないことで受診され、最終的に咳喘息と診断されるケースが多いです。成人女性に多く、悪化する要因として、天候の変化、運動、タバコの煙、花粉などがあります。咳は深夜~早朝に強く、季節性や日差で変動することが多く、喘息と共通点が多いです。

診断

①と②の両方を満たす必要があります。
① 喘鳴を伴わない咳が8週間以上持続(少なくとも3週間以上)
② 気管支拡張薬が有効
参考所見として血液・喀痰の好酸球増多、呼気一酸化窒素濃度高値が見られます。

治療

気管支喘息と同様吸入ステロイドを中心とした治療を行います。咳喘息では気管支喘息と異なり気道は狭くなっていませんが、アレルギーの炎症による気道の過敏性が高まっており、気管支喘息の前段階として考えられています。経過中30~40%の方に喘鳴が出現し気管支喘息に移行するといわれています。吸入ステロイドの使用により気管支喘息移行率が低下するため、症状がよくなってもすぐに治療をやめないことが重要です。

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