アトピー咳嗽
アトピー咳嗽とは
気管支の中枢にアレルギー性炎症が起こり、気管支の表面にある咳受容体が過敏になることにより咳が出る病気です。アレルギー体質の中年以降の女性に多く、かぜなどの呼吸器感染症、天候の変化、会話、ストレス、タバコの煙、運動などが誘因となり、のどのイガイガ感やかゆみを伴う咳が出ることが特徴とされています。咳の時間帯は就寝時、深夜から早朝、起床時に多いとされています。
アトピー咳嗽の診断基準
①~④のすべてを満たす必要があります。
①喘鳴や息切れがなく、痰のない咳が3週間以上続く
②気管支拡張薬が無効
③アレルギー素因がある(喘息以外のアレルギー疾患や血液検査・喀痰検査でアレルギー反応が見られる)
④治療により咳が消失する
治療
治療は抗ヒスタミン薬を使います。60%の人に有効ですが、改善しない場合は吸入ステロイドを併用します。治療は症状が治まれば中止可能です。