インフルエンザ
インフルエンザとは
インフルエンザはインフルエンザウィルスが鼻や喉などの気道に感染して起こる呼吸器感染症です。毎年冬に流行し、主にA型、B型による感染が多いです。年によって流行する型が異なり、時に従来のインフルエンザウイルスが大きく変化して大流行する新型インフルエンザが問題となります。潜伏期間は通常1~3日です。人から人に感染し、感染した人が咳やくしゃみで空気中に吐き出した分泌物に混じったウイルスが、他の人に接触して口や鼻から侵入することによって感染が成立します。
症状
症状はかぜよりも一般的に重く、突然の発熱、頭痛、体のだるさ、関節痛、筋肉痛などの症状が出ます。咳、鼻水、喉の痛みなどの上気道症状がこれに続きます。まれにインフルエンザ肺炎、脳症を起こし重症化することがあります。
診断
流行状況、患者との接触歴の確認、典型的な臨床症状があればインフルエンザの可能性が高いです。インフルエンザ迅速診断キットを使って診断します。
治療
健康な方は安静のみで1週間程度で自然によくなります。ただし65歳以上の高齢の方や基礎疾患がある方は、重症化防ぐために抗インフルエンザ薬での治療が勧められています。4日を過ぎても発熱が続くなど症状が良くならない場合は、肺炎を起こしている可能性がありますので受診をお勧めしています。
予防
予防としては、マスクの着用、手洗いの励行によりウイルスの体内への接触や侵入を減らすことが重要です。他の人に感染を拡大させないために、感染者は発症してから5日間かつ解熱が得られてから2日間は自宅で安静療養することが望ましいです。基礎疾患がある方や高齢者の方はワクチン接種をすることが推奨されています。